銀色の鈴(お笑い資料室)

お笑い紹介、読書、日々の事々。

梅崎春生「蜆」

梅崎春生(1915~1965)の「蜆(しじみ)」を読んだ。

前のブログに続き、これもまた上着、外套の話である。

 

見知らぬ闇屋の女をかばって、電車から振り落とされたおっさん。それを笑う闇屋の女と人々。

善や、モラルなどが崩壊した戦後の人々の精神状況が表現されてるように思った。

蜆、石垣りんの詩でもあったな。

他人を貶めないと、蹴落とさないと現実世界は生き辛いのかな、と思った。

 

冒頭の男と主人公の会話は、もう一人の自分との会話のようで面白い。

 

「何が落ちたんだい」

「人間だよ」

人、じゃなくて、人間、って言葉が、ちょっとショック受ける。

 

戦後のこれからの現実での生き方を示してるようでもあるが、僕はやはり善良に生きてたいと思った。

 

今日の読書BGM。歌詞分からんけど。

https://youtu.be/noLTKxmDZlI